Bonjour! (てらこや新聞132-133号 谷のコーナーより)
2016年 05月 22日
体を動かす、カラオケで歌う、本を読む……リフレッシュの方法は、人によって異なる。
これと決めているわけではないが、家で少し時間ができたとき、台所にいることが増えた。そんな時には、主菜ではなく副菜や常備菜を作るというのが、ポイントかもしれない。主菜となると、結局は無難なものや定番のものになってしまうが、副菜や常備菜は初めての食材や調理法でも多少の失敗を恐れずに挑戦しやすい。
先日はにんじんのポタージュを作った。いつか作ってみようと思いながら、なぜかなかなか実行できずにいたが、改めてレシピに目を通すと、それほど手間も時間もかからずにできることがわかった。なぜ、じゃがいもやかぼちゃではなく、にんじんなのかといえば、前日から冷蔵庫に数本残っていたからにすぎない。もしそれが一本しかなかったら、使い切るのをためらっていたかもしれないし、他の材料がその場に揃っていなければ諦めていたかもしれない。
レシピを片手に台所に立つ間は、他のいろいろなことを少し横においておける。新しいレシピが上手にできれば、それ食卓に並べる楽しみができて、レパートリーを一つ増やすこともできる。その場の思いつきで一皿作れるほどの腕はない私には、ちょうどよい気分転換になっている。