読書の夏?! 夏の読書?! (てらこや新聞123号 かめいのコーナーより)
2015年 07月 09日
「ぼくの、ひかり色の絵の具」
西村すぐり 著 ポプラ社
小学5・6年生の部の今年の課題図書です。
転校生のユクが、新しい環境に慣れる過程で、大好きな絵を通して、いろいろな経験をし、自分の進む道を探していく物語。自分の描きたくない絵を描かされてしまい、その絵を破ってしまうユクだけれど…その経験が、描かせた先生への不快感と自分への嫌悪感から始まり、自分を見つめるきっかけにもなり、また友だちや周囲の大人を知るきっかけにもなっていく。
1つの価値観を押し付けるような物語が多い中、課題図書にはめずらしくテーマがいろいろとあり、そして、「正しさ」や「あやまち」よりむしろ、人の温かさ、出会いの不思議さをやさしく教えてくれる一冊です。 大人も楽しめる1冊です。
また、現在特定外来植物として、駆除が進められている「オオキンケイギク」についても触れられています(*^_^*)
「かぐやのかご」
塩野 米松 著 佼成出版社
小学3・4年生の部の今年の課題図書です。
これまた転校生の清香(さやか)が、学校でしてもいない「おなら」の主にされ、くやしくて林道で泣いていて出会った、「ざるづくり」の名人のおばあさん。そのおばあさんとの交流の中で、清香は、自分への自信を取り戻していきます。
豪快なおばあちゃんに、思わず微笑み、気分もスカッとする物語です!
(Y.K)