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Howdy?(てらこや新聞116号 竹川のコーナーより)

~ 甘い・甘くない ~

9月号の谷先生のコーナー「Bonjour!」で、谷先生は「甘いものが無性に食べたく…いや、作りたくなるときがある。」と書いていた。この秋、私も、普段は全くといっていいほどしないのに、作らない私にしてはかなりの頻度で、お菓子作りをした。

日々の食事の準備は人並みに(?) こなしているつもりだが、お菓子作りとなると、どうも苦手意識が先に立ち、まず「してみよう」などという意欲自体が起こらない…。

そんな私が、立て続けにお菓子作りをしてみたのは、「作ってみよう」という意欲が起こったからではなく…自分で購入した同じ食材をたまたままた頂いたりして、それらの食材を無駄にしたくない、使い切りたいという、ただ それだけの、発端はそんな単純なことだった。

リンゴをたくさんもらったからアップルパイに、さつまいもをたくさんもらったから鬼まんじゅうに、小麦粉の賞味期限が切れそうだからドーナッツに…。

そんな理由から作ってはみたものの、何度か作るうちに「お菓子作りにハマりそう!」なんてことは…全くなく、お菓子作りをするたびに「あぁ、いちいち計量したりするのが面倒臭い…」と、幸せな気分でお菓子作りをするというよりむしろ、どちらかと言えば忌々しいような思いさえして…そして、作り慣れないから焼き具合や蒸し具合が気になり、焼いたり蒸したりしている間、どうも落ち着かない、その場を離れられずそわそわして、ますます忌々しいような気持ちになる…。私にとってお菓子作りの時間は、幸せや甘さとは程遠い、そんな時間と言えた。

それでも、甘い香りが漂ってくると、なんだか幸せな気持ちになり、出来栄えに「なかなか良いんじゃないか」と自己満足したりして、まんざらでもないような気になりかけるのだが…。

何が決定的に私をお菓子作りにハマらせないか、その理由は今のところ、作ったお菓子を食べさせる相手-3歳になった気ままな我が息子の反応がイマイチな点だと推測している。

せっかく、慣れないことをして作ったのに、そんな 薄い反応なのか…はたまた「食べない」とシャットアウトされる始末で、私のお菓子作り熱は一向に上昇しない。

にもかかわらず、またお菓子作りをしている。お菓子作りを楽しむというよりも、作ったお菓子を美味しく自分で堪能するというよりも、今のところ、この気ままな息子に「美味しい!!」と満面の笑みで言わせ  たい、そんな意地だけで作っているような気がする。

私にとって、お菓子作りは、決して甘くない。
(K.T.)
by terakoya21 | 2014-12-25 17:48 | Howdy

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