てらこや日誌
2012年 10月 27日
「光る(輝く)ものすべて金ならず」
そんなことわざが頭をよぎる今日この頃です。
「光っているからといって全てが金というわけではない」
=「見た目にごまかされず、内面も見なさい」
という意味ですが…
見た目や字面だけを重視し、文字通り受け止め…なんだか空回りしていると思うことの多い、今の日本社会ですが…
子どもたちの勉強への取り組みも…そんなところが多くて
悩ましいなぁ~と感じるのです。
ときどき、余談や授業後の会話でも、そう思います。
昨日、高校3年生の授業で取り組んだ長文にもありましたが
現代の文明の利器の発展によって、年長者も若者も同じような立場に置かれるという社会情勢も少なからず影響があるのでしょう。
年長者の生きてきた年月は、やはり人生の経験の積み重ねでできている
そして、若年者にはわからないこと、知らないことがたくさんある
というような本当に当たり前のことが、伝わっていかない
それなのに、自分に都合のよい、年長者の助言は鵜呑みにする…
そんな子どもたちだけではなく、大人の言動に、ときどき首をかしげます。
そして、社会を担う世代が育ちにくい…
そんな中の、「石原新党」のニュース…
本当に、若い世代、反省して、年齢相応にするべきことをしようよと思いました。
「年齢」を持ちだして、80歳で野心のあるように見える今回の行動を批判する人もいるようですが、私は、彼の会見の「なんで80歳にもなってこんなことをしなければならないんだ。若者、しっかりしろ!」というような発言に本当にその通りだと思いました。
そして、同時に、彼のつくり出す政党やその連合を支持する、しないを含め、自分の国の将来を考えると同時に、自らの現状を反省する機会を与えられたことに感謝したいと思います。
我が父は、石原氏の3歳年上でした。だから、父の3年前を思い出してみると、この石原氏の原動力であろう「この国」への思いは…相当なものだと感じます。
その情熱に対峙するためには、同じような熱意が必要だと思います。
こんな熱意をもった有難いおじいちゃんがいてくれる間に…なんでも揚げ足をとるような形ではなく、正々堂々と議論をして、感情的なものではなく、建設的に判断のできる土台を造る努力をしたいと…してほしいと願います。
彼を支持するかどうかを考えることも大切なプロセスの1部…。
私は…どうなのかは内緒ですが…こうやって「選択肢」を作ってもらえることは、有難いことだと思います。
…見た目ではなく、中を見る、そしてじっくり考える…
字面ではなく、行間を読む…
表面的な理解ではなく…
英語を通して、どうすればそれを伝えていけるか…やはり試行錯誤の日々が続きそうです。
本日の写真は…我が家の寝室から見える金木犀です。
写真では、良い香りがお届けできないのが残念です(^_^;)
(Y.k)