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てらこや日誌

To be a Teacher...

「先生になりたい」と思う若者が増えてくれることは大歓迎だけれど…「その理由は何なんだろうか。」

と昨日の授業後、谷さんと話をしました。

現在、寺子屋には、今年大学4年生で、先生志望というアシスタントが2人います。

1人は、もうそりゃ、「国語」という科目が大好き☆ 子どもたちに教えながら疑問を持つととことん調べ、大学の先生にも聞きにいき(それも1人ではなく何人かの意見を求めます)…とても楽しそうに、大学で学んだことや経験したことをよく語ってくれます。

もちろん、「先生」という職業は、その科目の知識や勉強の出来だけでできる職業ではありませんが、こんなに楽しそうに学ばれたら、子どもたちも学びたいと思う、または、この先生にかかったら、学んでやらないとあかんかなぁ~なんて思わされてしまうのではないかと思います。

そして、もう1人は、合気道を幼いころから習い、そのため老若男女を問わず人とうまく付き合い、勉強は嫌いだけれど、ある程度自分のポリシーを持っている生徒です。まだ「哲学」というには人生経験が浅く、「信念」を持つには、邪念も多いのかもしれませんが…「先生になる」と決め、その道を進みながら、自分の位置を少しずつ確認、確立していっているなぁ~とその過程につき合わせてもらいながら、しみじみと感じられる青年です。

2人とも、今や、私にとっては自慢の元生徒です。

一方、私は…父を見ていて父のような先生になりたいと幼いころから思っていましたが、それは、ただ、ファザコンだった私が…父がカッコよかったからだと思います。

でも、高校留学をして、やっぱり英語の先生になろうと決心したのは…アメリカから見た日本が、本当に小さな「島国」に見え、また同時に、父のしていることが本当にすばらしいことだとわかったからです。父は、「英語」という道具を使って、子どもたちの将来を、日本の未来を、子どもたちとともに、社会の人びととともに考えたいと思っている「塾の先生」でした。(*^_^*)

だから、私は、「学校の先生」になりたいと思ったことはありません。それが経験になるのだとしたら、それを選ぶことがあったのかもしれませんが、そんな私には、「学校」よりどちらかというと「政治の世界」の方が…魅力的だったのでしょう。それで、この仕事を始める前には、県議会議員事務所のお手伝いをしていました。

私は…10年後の自分を、20年後の社会を、30年後の世界を見据えて仕事をしていたいと、いままでも、これからも思っているからです。

だから、今目の前にいる子どもたちの来年の受験だけではなく、受験に合格した生徒の3年間、4年間、6年間を、そしてその後に広がる未来を、10年後の自分とともに、考える毎日を過ごしたい…

それが、私が「塾の先生」を選んだ、理由かなぁ~

と昨日は、このところの生徒やアシスタントの姿を見ながら…私たちが思ったことを2人で語りながら、考えました。

「先生になりたい」と思う若者が増えてほしい。でも、その若者には、必ず10年後の自分と社会を思い浮かべる思慮と想像力を持っていてほしいと願います。

そして、できれば、「先生」を目指さなくても、教育に携わるきっかけを持った若者には、せめて次の5年を想像する力と思いやりを持っていてほしいと思います。

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またまた文章とは関係のない写真です(^_^;)…今年我が家に実ったぶどうです。
昨日から寺子屋の冷蔵庫にありますが、冷えたと思うので…今日は食べたいと思っています。

(Y.K)
by terakoya21 | 2012-09-07 11:44 | 日記

英語塾の寺子屋かめいの元気を発信します


by terakoya21