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BROADアイ (てらこや新聞88号 小野さんのコーナーより

インパクト

あのアップル社が、時価総額で世界のナンバー1企業になったというニュースがあった。つまり、会社自体にお値段をつけるとしたら世界で最も高額だということだ。このアップル社、強烈なインパクトの製品を次々と世に出し続けることで君臨した。「え?ボディーが半透明!?」「何万曲もの音楽をこんなミニサイズで携帯できるなんて!」「これは携帯電話かパソコンか!」「まるでノートみたい…」そのたびに北の国でも南の国でも西洋でも東洋でも人々が驚き飛びついた。パソコンやインターネットのあり方、音楽の聴き方そのものの歴史を変え続けてきた企業だから、ナンバー1なのだ。

世界中のいろいろな仕事をしている人が、アッと言わせるようなモノ、コトを世に見せつけたい、送り出したいと思っている。時代はこうした人々の強い思いによって動かされてきた。

ちなみにテレビ番組にもそんな歴史がある。記憶に残る番組には、「そんなことやっちゃうのか!」という驚きがあった。ニュース番組を例にとっても、そもそも5W1Hを淡々とアナウンサーが読み上げるのが、かつてのお決まりスタイルだった。それが、キャスターが出演してコメントする革新的な番組が登場し、ナレーターによる物語調のVTRも制作されるようになり、「ニュースショー」へと姿を変えた。今はこれが当たり前だ。またバラエティー番組のディレクターは特に「一発当ててやろう」と企んでいる人が多いから、深夜の実験枠では思い切った番組がある。奇をてらいすぎて首を傾げたくなるものもあるが、ゴールデンタイムの超人気番組へと成長した番組も多い。

強烈なインパクトがあるものというのは、簡単には生まれない。それでいてインパクトあるモノが世に出ると、「こんなのなら自分も思いつけたハズなのに!」と図々しくも思ってしまう。

アイデアが出る人と出ない人の違いは、ちょっとしたことなんだろう。でもその違いが、43兆円(アップル社のお値段)という巨額のお金をもたらすのだから恐ろしい。

(T.O)
by terakoya21 | 2012-08-29 09:32 | Broadアイ

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