てらこや日誌
2012年 07月 07日
昨日、私は、クラブ活動への考え方に疑問という話を書きましたが…
私が、「クラブもがんばれ!」と応援している生徒もいます。
彼は、中学1年生で、初めての中間テストで
(英語以外は(^_^;))芳しくない成績を残し、
お父さんに「期末で改善しなければ、クラブを辞めさせる」と
警告を受けています。
そして、今、学校で何かをしたらしく
「クラブ停止」を監督から言い渡され、
クラブの時間は、トイレ掃除やグランドの草刈りを
命じられているようです。
自分がやらかしたこと…少しだけ事情を聴いているのですが
私にはよくわからないけれど、ちょっと気の毒だなと思うところもあるのですが…
彼も悪くないわけではないので
「クラブを続けたければ、監督がおっしゃることを一生懸命取り組めば、監督もわかってくれる」
という大人たちの言葉を信じ、現在せっせと草むしりの生活だそうです。
「クラブ停止」を言い渡され、先週むちゃくちゃ落ち込んで塾にやってきて
お父さんやお母さんにそれを言うべきかどうかを悩んでいた彼
お父さんもお母さんも、悪いことは悪い、悪くないことは悪くないと
きちんと理解される方だから、少し怒られてもちゃんとご両親にも
お話した方がいいというと、力ない笑顔でうなづきながら…
「クラブ停止って言われたけれど、前から明日1年生は大会のための
トイレ掃除に行くように言われている…それは、行った方がいいかな?」
なんて言っていました。私は行った方がいいと答え、その後どうなったかなと思ったら、
一週間で見事に日焼けした姿で、昨日塾にやってきました。
なので、私は監督のお怒りが解けたのだと思ったのですが
あまり元気がないので…
「クラブで練習はできてるの?」と聞くと
「まだ…(-_-;)」との返事・・・
「え、その割に日焼けしているけれど、トイレ掃除じゃそうはならないよね?」
「うん、草抜きしているから!(*^_^*)」
・・・なるほど…(^_^;)
トイレ掃除や草抜き、そして、勉強…大変なことをしてでも
クラブを続けたい彼の気持ちは、私にも通じます(^v^)
「早く、練習できるといいね」
「う…ん(-_-;)」
彼の周囲の大人たちは、厳しいけれど優しいんだなと思います。
そうでなければ、こんなに素直な子は育たない。
彼へのこのペナルティーは、私たちが今まで見聞きした中で
かなり厳しいものです。
それでも、少し落ち込んだりしながらも
怒りや反発を見せることなく、自分が悪かったことも認め
素直に受け入れている彼の姿を見ていると…
「がんばれ!」としか言えなくなります。
これはもちろん、彼の素直さと優しさが成せる技
けれど、この素直さと優しさはご両親から受け継いだもの
そして、このクラブの経験が彼を強くしていっていることが
とても頼もしいと思います。
これから、私たちもできる限り応援をしていきたいと思っています。
(Y.K)