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BROADアイ(てらこや新聞78号 小野さんのコーナーより)

2011年の女性たち

先日、妻との旅行帰りにJAL機に乗った。満席の機内でフライトアテンダント、いわゆるスッチーたちが忙しく動き回っている。僕は、飛行機に乗るたびにスッチーが気になるスケベなオジサンであるが、この日は…あれ?若いスッチーがほとんどいない…。ベテランばかり。

内心、チェッと思っていたところが、すぐにそのスゴさに驚かされることになった。妊娠中の妻のもとにサッと寄ってきては細かく体調を気づかってくれ、見ていると、満席なのにひとりひとりの乗客に目を行き届かせているのがわかる。機内アナウンスも並ではない。窓の外の景色のことや残暑のことなど、アナウンスというより“語り”。無機質な機内がとても明るくなっていた。ベテランスッチーたちのスゴい連携プレーだった。

かつては女性が憧れる職業の最高峰だったスチュワーデスが、航空業界の不況で様変わりし、今やJALは崖っぷち。きっと残った彼女たちは、誇りと覚悟を持ってこの仕事をしている。そう思った。

女性と言えば、最近テレビで流れている「日本生命」のCM。名曲プリティーウーマン♪をバックに、昭和と平成の時代を明るく元気にしてきた女性たちの姿がスナップで次々と登場する。美空ひばり、森光子、東京オリンピックの全日本女子バレーボールチーム、ピンク・レディー、バカボンのママ、荒川静香、オノヨーコ…。そこに「2011年の女性たちへ」というキャッチコピーが入る。

CMに登場する女性たちは、激動の時代に自らも葛藤や逆境を乗り越えて輝いた。「2011年の女性」と言われれば、AKBではなくて、やっぱり被災地の肝っ玉母ちゃんだろう。福島で酪農が成り立たなくなり牛を手放さざるを得なくなって肩を落とすご主人にテレビカメラが向けられる。ご主人はポツリポツリと言葉少なに答えている。するとその後ろに、元気盛りの子供らの尻を叩いて学校に送り出す母ちゃんが映り込んでいる。

なぜか僕まで元気をもらった、そんなワンシーンだった。
by terakoya21 | 2011-10-11 14:48 | Broadアイ

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