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BROADアイ (てらこや新聞71号 小野さんのコーナーより)

ルームランナーで億万長者!?

今、僕らが取材しているテーマの1つが「大学生の起業」だ。会社に就職せず、自らビジネスを立ち上げてカネを稼ぐ学生。かつてはホリエモンが脚光を浴びたが、今、大人たちが彼らにどんな手を差し伸べているのか、最新事情を取材している。

インターネットで人と人との出会いをサポートする「フェイスブック」は、今や世界で5億人の利用者がいるというが、これもハーバードの学生のアイデアで、この学生は25才にして史上最年少の億万長者になった。またアメリカには、学生時代に起業して儲けたお金で、宇宙ロケット製造に乗り出している強者までいる。

一方、僕らが取材している東大のA君は、ゲームセンターのカーレースのようにバーチャルに楽しめるルームランナーを開発し、全国のフィットネスクラブに売ったりレンタルしたりするビジネスを計画中。中央大のB君は、日本のマンガを世界の言葉に翻訳したものをネットでダウンロードできるビジネスを着々と進めている。2人ともアイデアはいたってシンプルだが、一般企業からの内定を辞退して不退転の決意。

難しいのはこれからで、ビジネスである以上、金を儲けなければいけない。事務所を構えることから始まり、取引先はどう開拓する?スタッフの給料は払える?宣伝はどうやって?長く儲け続ける仕組みは?…さまざまな難題が立ちはだかる。

今や、起業を目指す学生を大学もバックアップしている。起業のノウハウを教える授業も盛んで、大学が事務所まで貸し出す。一攫千金のチャンスを狙う学生はきっと増えているに違いない。

かつての王道は「体育会に所属し大手企業へ」。だが実際にA君やB君を間近で見ていると、社会を引っ張っていかんばかりに颯爽とした勢いがある。このバイタリティで夢を実現してもらいたいと思う反面、あえて就職して、一向に元気が出ないニッポン企業を力強く支えてもらえないだろうか、とも考えてしまうのである(ため息)。
by terakoya21 | 2011-04-04 21:46 | Broadアイ

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