My Flower Arrangement (てらこや新聞71号 竹川のコーナーより)
2011年 03月 25日
今冬は寒い日々が続く…という印象がありますね。しかし、2月ともなると、花は「春」を思わせるものが増えてきます。今回は、寒さの中に春を待ちわびる雰囲気をもったアレンジです。
黒い水盤に、低めのオアシスをセットし、そのオアシスの周りに、まずドーナッツ状に干し草とグレーのモスを敷きつめていきます。花を挿したい中央部分だけ残します。
枝が緑色で、小さな緑色の実のようなつぼみがつく、あおもじという枝ものを、中央部分を空けるようにして、高さを出してあしらいます。小さな林のような感じに見立てます。
ここまで出来てしまえば、あとは空いた空間の中央部分に、春を思わせる花をあしらっていくだけです。濃い緑色のしっかりした葉と濃ピンク色のつぼみが房状につくシキミアを足元にあしらいます。残りの空間に、春の代表花である赤色のチューリップ2輪を低めの位置に、黄色のラナンキュラスを1輪は花首辺りで切ったものを低い位置に、2輪はくねくねした茎のラインを生かして、高めにあしらいました。
中央部分の残りの空間は、干し草やモスで埋めて、出来上がりです。
干し草とあおもじの中に、春を待ちわびる球根花が顔をのぞかせている…巣ごもり風のアレンジです。使用している花の数は少ないけれど、とても雰囲気のあるアレンジとなりました。あおもじが、球根花を風雪から守っているような感じにも見えませんか?
春が待ち遠しい…そんな気持ちを表現してみました。
(K.T.)