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かめいのおきて Terakoya's RULES (てらこや新聞66号 亀井先生のコーナーより)

9月11日土曜日の小学生の授業中、一緒にクラスを担当している谷さんにクスッと笑われ、「記録更新ですね。」と言われました。

何の記録かというと・・・私が子どもたちを叱り付けた連続日数記録です。このときは、ほかの生徒のことも省みず、問題を解きながら、大声で「ない」「ない」「絶対無い」と答えがないことを主張していた生徒に対して
「ないと思って探すからないの!答えのない問題は出さないから、あると思って解け!」というものだったのですが・・・。

私はすでに金曜日の時点でこのコーナーの増設を決めていました。当たり前のことが当たり前にできない子どもたち・・・。当たり前のことを当たり前だと知らない子どもたち。それは、大人の責任です。これは、必ず子どもたちに不利益を、そして最終的には社会に不利益をもたらすものです。

夏休み中の子どもたちの学習態度、定期テスト週間に向けての体制作り・・・ずっとお小言を言い続けていた私ですが・・・もうこれは、私たちの力だけではなんともならないという思いにいたりました。子どもたちの周囲にいる大人、社会の大人たちに、彼らの将来のために協力をいただかなければならないと思います。

だから、私は、敢えて厳しいことを言いたい。子どもたちに嫌われてもかまわない。以前の生徒には、授業中よく言ったのだけれど、最近通じるかどうかが心配でいえずにいたのが私のこの仕事への姿勢は・・・
この仕事、彼らの将来のためなら、彼らに・・・「嫌われてナンボの商売だ!」です。

そして、しばらく、子どもたちの言動の中で目に余る状況についてレポートし、ご家庭でもしっかり確認していただくために、寺子屋のルールについて書きたいと思います。初回の今回は、遅刻、忘れ物への対応・・・のルールです。

この仕事を始めて、すぐからずっと気になり、憤りを抑え続けているのが、遅刻と忘れ物への子どもたちの対応です。

ルール1:「遅刻はまず謝り、入室の許可をもらうこと」

もちろん、遅刻はしないのが一番です。しかし、人間、誰にでも失敗はあり、また事情もいろいろとあるはずです。ご家族による送迎の都合・・・ご両親のお仕事の都合や渋滞などでの予期せぬ遅刻・・・は理解できたとしても、ほかの生徒を待たせたり、授業を中断させたりすることにはかわりはありません。まずあいさつをして教室に入室するのは当然のことですが・・・無言で突っ立っていたり、ダラダラと歩き、悪びれることもなく遅刻の認識もない生徒、無言でドタドタと入ってくる生徒の多いことに、私たちは、呆然とします。それも、小学生よりむしろ、中学生、高校生に多くいるのです。

そこで、「何か一言ないの?」と尋ねてみると・・・

「・・・」
「あ、遅刻しました。」
「お母さんが帰ってくるの遅かった」
「渋滞だった」という反応

「遅れて、すみません」の一言が言えない、もしくは言わなくてはならないとは思っていない生徒が多いのです。

正当な理由があろうが、なかろうが、人を待たせたことは事実。そして、同じクラスの生徒には迷惑をかけたのも事実。「すみません」が最初です。

そして、遅刻してきたくせにまず、友だちと何か授業とは関係のない話を始める生徒までいるのは、もってのほかです。(もちろん、私はたっぷりと叱りますので・・・その点でもほかの生徒には迷惑です)。

そして、私が一番頭にくるのが・・・忘れ物への対応です。

ルール2:「忘れ物には授業前に対処すること」

忘れ物はしないにこしたことはありません。しかし、私たちは人間です、神様ではありませんから、忘れることもあるのです。

小学生には、授業前、余裕を持ってやってくる生徒が多いのですが、私たちは必ず「授業の準備をしてから、漫画なり、本なりを読むように」と伝えます。それは、言うまでもなく、宿題や忘れ物への対応を意味します。

けれど、授業時間がやってきて、「はい、始めます」と言うと・・・よく始まるのが「あ、消しゴムがない」「鉛筆がない」「鉛筆が削っていない」「ノートがない」・・・

そして先日、ある女の子が「学校で友だちに貸したら返ってこんだ、最悪」と言い訳を始めました。私は、違う授業担当だったのですが、その発言に眉間にしわを寄せていました。(漫画を読んでいたではないか・・・授業の準備に消しゴムの確認は入っていないのか?)・・・のどのあたりまで言葉が出掛かっていたのですが、担当ではないので、飲み込みました。

そして・・・授業が進み、時間差で別クラスが始まりました。これも私の担当ではありませんでしたが・・・ある男の子が、席に着き、授業の準備をし、はっとして、担当の先生に言い始めました。

「来る前に宿題をしていて、消しゴムを机の上においてきました。」

私は、聞きながら「だから何だ?」・・・と内心つっこんでみました。そして、担当の先生が一言・・・「だから、どうしたいの?」・・・彼の返答は、「今回だけ、借りておこうかな。」

私の心の中の突っ込みは続きます。「おいおい、誰にだ?・・・」
「今回だけ、貸して下さいやろ?」

はっきり言います。忘れ物がどうして発生したか、それが誰のせいかはどのような忘れ物でも明らかです。それは、宿題をしていた机においてこようと、友だちが返してくれなかったものであろうとも、責任は自分以外の誰にもありません。確認を怠ったのはあなたです。

そして、人にものを借りたいなら、しっかり、ていねいに伝えるものです。

お父さん、お母さん、子どもたちに言葉で伝えることの大切さを、そして、人間関係の基本姿勢を、言葉で伝えてください。遅刻で到着したとき、車から降りる子どもさんに「『遅れてすみません』って言うんやに・・・」と送り出して下さい。家を出るとき「忘れ物ない?」と確認をして下さい。

それだけでかまいません。それだけで、忘れ物があっても、遅刻があっても、最初に報告を受ければ、ものによっては叱責を免れないものもありますが、彼らの生活が幾分か楽になります。そして、学ぶべきものも多いはずです。今はかわらないように見えても、将来大きな変化へとつながるはずです。

くれぐれも、忘れ物の報告を子どもたちの代わりに、お父さん、お母さんがしないで下さい。特に宿題忘れのときにはありがちですが、忘れ物のために悩んで塾に来られないお子さんがいるなら、それを電話などでこっそり知らせてください。内容がわかった上で、お子さん自身との話し合いをしたいと思います。

宿題忘れについての詳しくは、次回に書く予定です。

(Y.K)
by terakoya21 | 2010-10-20 18:10 | その他の記事

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