Bonjour! (てらこや新聞54号 谷先生のコーナーより)
2009年 10月 13日
私が好きな道具、リッパー。
家庭科の裁縫セットに入っているわりには、授業で使う機会はあまりないので、
「なんだ、そりゃ?」と思った人がほとんどかもしれない。リッパーは、裁縫道具の一つで、縫い糸を切って縫い目をほどくときに大活躍してくれる。
私自身、リッパーの便利さに気づいたのは最近のことだ。エプロンを手直しするとき、ズボンの丈を変えるとき、糸切りばさみだと時間がかかっていた部分でも、リッパーの先端はすっと入っていく。ロックミシンの縫い目は上手くいけば、するすると一気にほどける。少々大げさだけれど、それは感動的な瞬間だ。
その上、きれいにほどければ、「さあ、これからどうしていこうか。」と考えるのもより楽しくなる。リッパー、「日曜裁縫」のレベルでは必需品とは呼べないが、長い付き合いになりそうだ。
ロックミシン:裁ち目のかがりやニット地の縫製をする専用のミシン